虐待サバイバー コマクサの憂鬱

虐待サバイバーの回復への道

創作ダンスで戦争を描く

中学二年生の時の体育の時間。

創作ダンスを7人くらいのメンバーで作った。

もちろん親友の彼女もいる、

割と活発な女子たちで作ったグループ。

 

一年生の時はみんな同じ曲で、

ファンシーで可愛らしいダンスを作ったけれど、

二年からは曲も自分たちで選べた。

私たちが選んだのは、

映画「ロッキー」のテーマ曲だった。

 

今のこの情勢ではちょっと書きづらいけれど、

テーマは「戦争」だった。

私が小学生のころから追い求めていたテーマ。

どうして戦争は起きるのか?

なぜ国同士で争い、人が傷つかなればならないのか?

 

 

それを創作ダンスで描いた。

 

まずは、ほんの小さな火種。

小さな村の個人間の

何気ない喧嘩のような争い。

それが国同士の対立に発展して、

戦車対戦車のような

集団による力のぶつかり合いになる。

戦争は激化していって、

ある日、核爆弾が落とされ、

多くの人が地面に倒れて死ぬ。

核で建物も壊され、人も死に絶えた荒野に

女神(菩薩)様が光とともに現れる。

荒野に倒れていた人たちの魂は、

女神(菩薩)様に助けを求めて手を伸ばす。

 

 

そんな、筋立ての創作ダンス。

体育の先生も、国同士の対立を

アシンメトリーの集団でぶつからせたり、

いろいろとアイデアを出してくれて、

わりに面白い作品に出来上がったと思う。

作っている時も楽しかったし、

それを踊っているときも楽しかった。

 

そしてそのダンスは中学校代表に選ばれて、

創作ダンスの地区予選に出ることになった。