虐待サバイバー コマクサの憂鬱

虐待サバイバーの回復への道

氷点

あれから、孫の面倒は極力手を出さないようにしている。

 

次女は週四回行っていたコンビニのバイトを辞めて、

家の中に一日いる。

一応、バイトは日雇いの夜勤を考えてるらしいし

就活は電話などで始めているらしい。

私は話をしないので、オットが日に一度、

近況を聞いている感じ。

 

食材を勝手に使われるのが嫌なので、

夕飯だけは私が作って、次女の部屋に

運んでいる。

彼女は食べ終わったら食器をシンクに置く。

洗いもしないのにイラッとするけれど

話をしたくないから、文句も言わず、

食器は家族分私が洗う。

 

私は日中は自分の部屋に閉じ籠っている。

もともと鬱で寝込むことが多かったから

籠城は割と苦にならなかった。

次女は落ち込むこともなく、

日々歌を歌ったりして過ごしている。

 

 

早く出て行ってくれないかな。

17日に孫を元婿さん側に引き渡すから

それが終わったらなる早でいなくなってほしい。

 

自分でも不思議なくらい、心が揺るがない。

許せないものは許せない。

私は娘を一人失ったのだと思う。

 

昔、「氷点」という小説(三浦綾子作)を読んだけど、

その言葉が脳裏に蘇る。

私の心は「氷点」に達したらしい。

それはもう凍りついて、固くしこって

私の中心に冷え冷えと、ある。