虐待サバイバー コマクサの憂鬱

虐待サバイバーの回復への道

次女との訣別

次女が金曜夜に家を出たきり、帰ってこない。

孫はウチに置いたまま。

 

最近たびたび夜遊びに出掛けていた。

一回、朝帰りをしたけど、

その次の時は私が言った通りに

24時前には帰ってきたから、

金曜日も24時までね〜、と言って送り出した。

 

それが24時過ぎても帰らず。

午前3時に車だけ置きにウチに来たけど

(眠れずに待っていたので、車の音と

車ドアの開け閉めの音に気づいた。

一階に降りて家に入ってくるのを待ったけど

車だけ置いて、玄関を開けることはなかった)

近くに停めて待っていたのであろう彼氏の車で

もう一度出かけて行ってしまった。

 

ウチの近所まで来た車は音からして一台だったので

彼氏は近所に車を停めて待っていたのだと思う。

この時は私たちには何の言葉もなかった。

 

私はこの行動に大きなショックを受けた。

孫のことを私たちに丸投げして、

なんの言葉もなく彼氏と何処かへ行ってしまう、

孫のことを何も考えていない行動が

私には理解出来なくて、

人として許せない、と思った。

 

その後、たぶん土曜日の午後まで彼氏と居て、

夕方には長女の住む埼玉に行ってしまった。

一応、この時はオットと私の二人にLINEで、

長女の家に行っていいだろうか、という

お伺いはあった。

ただ、土曜日は私とオットは病院周りをしていて(孫を連れて)

LINEに気づくのが遅れた。

と、次女は了承を得ないうちに、

新宿行きのバスに乗っていた。

 

長女の家に行く途中で、次女から私に電話がきた。

クレカを使おうとして暗証番号を三回間違えてしまい、お金がない。

家に置いてある次女のお金を送金してくれないか、

という電話だった。

私は、次女が許せなかったので、

貴方とは関わりたくない、

長女の口座に送金する、と言って

何か言いかけた次女を遮って

電話をガチャ切りした。

 

次女は長女と無事に合流して、

土曜日は長女の家に泊まったらしい。

 

 

日曜日、午後四時近くなっても、

何時に家に帰ってくるか連絡がなかった。

オットがLINEで尋ねると、

夜9時20分にこちらに着く、

と返事があった。

 

私は次女と会いたくなかったので、

日曜日から火曜日まで、

二泊三日ホテルに泊まる予定にしていた。

次女のバスの着く時間に合わせて家を出て

夕食をとり、私をホテルに落とし、

オットは孫と一緒に次女を迎えに行った。

 

と、次女はバスが着く20分前にオットに

「歩いて帰りたいから迎えに来ないでくれ」

とLINEしてきた。

 

今、我が家は山の上の別荘地にある。

バス停から歩くと、7、8時間かかる距離。

しかも街灯もほとんど無い畑の中の一本道や

山をクネクネ曲がる道を登って来なければならない。

女の子がライトも持たずに、

歩いて帰ってこれる距離でも、

場所でもない。

 

彼氏にピックアップしてもらったんだろうね、

と言いつつ、

私はオットと一緒に、歩いてたら通る道を

あちこち車で探し回りながら、家まで帰った。

次の日仕事のオット一人に、

孫の面倒を見させるわけにいかないし、

次女の帰りが遅くなったら、

孫を一人にするわけにもいかないから

オットが仕事に行くことが出来なくなってしまう。

ホテルの部屋を放り出して、

孫の面倒を見るために家に帰るしかなかった。

 

彼氏が仕事に出かける時間には

次女は居場所が無くなって帰ってくるしかないだろうから、

次女が朝、8時とか10時とかに帰ってきたら

孫を任せて、私はホテルに行くよ、と

オットに話していた。

 

 

が。

 

 

結局、今日も次女は帰ってこない。

次女の彼氏は、オットの会社の同僚の、

23歳の男の子だと思う。

オットの会社の人たちがBBQでウチに来た時、

二人は知り合った。

若手の男の子が二人居て、次女と盛り上がって、

若手だけで二次会的にカラオケに行っていた。

その時にナニカがあったのだと思う。

次女は恋愛脳だから、若い男の子との接触

警戒していたのだけれど、

二人とも既婚者で、一歳の赤ちゃんがいたから

油断していた。

盛り上がっているのも、子育ての苦労話だろうと思ったし、

まさか、ねぇ、と思っていた。

 

そのBBQのあと、23歳の男の子だけ、

子連れでウチに遊びに来たけれど

その時も、違和感は感じつつも、

今の子はジェンダーフリーで、

ママ友みたいな感じなのかなと思ってしまった。

 

 

今日は、その23歳の男の子は

会社を休んでいるらしい。

 

 

自分の赤ちゃん(孫)を放置すること、

相手の一歳の赤ちゃんを見ているのに、

その子を不幸にするような行動を取り続けていること。

自分を制御出来ないこと。

 

次女を許すことが出来ない。

オットとは、次女を勘当することで意見が一致している。

もう怒ることも叱ることもしない。

ただ、孫がいる間は孫の面倒を見ること。

孫を離婚した旦那さんに引き渡したら

なるべく早く、この家を出て行くこと。

縁は切ること。

私たちの葬式と、長女の結婚の時は

連絡をするけれど、それ以外は

何も関わらないこと。

それを淡々と告げて、終わりにしたい。

 

 

迷惑ばかりかけられたけど、

ずっと大好きだった次女。

長女を義母に取られてしまった私が

全力で愛するために望んだ子ども。

そんな次女との訣別が、悲しくてならない。

でも、赤ちゃんを大切に出来ない次女を

私は、許すことは、生涯出来ないと思う。