虐待サバイバー コマクサの憂鬱

虐待サバイバーの回復への道

住職との電話

もう次女は一人で立っているのだから、あなたが手を出すところじゃない。

育て方がどうとかって問題じゃない。

そんなことを言うならあなたの方があんなことがあって、環境だけ言えばもっと酷いとこにいた。それでもこうして真っ直ぐに生きてる。逆にあなたはそれだけ偉かったってことじゃないの? もっと曲がってしまっても当たり前のような環境だったんだから。

そこを舘野と一緒になんとかここまでやってきたんじゃないか。

 


次女と相手の関係や相手の家族のことは、もうあなたの手の出せるところじゃないよ。

 


(勘当して、もうなんの援助もしない。

困って頼ってきても、助けないことが最後に出来る躾かと思っている)

そうは言ったって、血は繋がってるんだから、本当に困った時は助けないとダメだろう。

(そうですね、じゃぁ、本当にどうしようもなくなった時にだけ助けます)

そうだね。

 


あなたはあなたで、強く生きないと。

(今は孫がいるので、気を張っているので、元気でいられます。

孫を引き渡したあと、倒れるような気がしますが)

倒れる予定を立てなくたっていい。

孫を引き渡したあと倒れるなんて、今から考えなくて、いいよ。

お前、(落ちないために)そこまで行ったんだろう? 移住してまで自分を保とうとしてるんだろう?

落ちなくて、いいよ。

 


                 住職