虐待サバイバー コマクサの憂鬱

虐待サバイバーの回復への道

くたびれた。

 

何が起こったのか

まだよくわかっていない。

 

13日、義母危篤の連絡。

夕方六時、愛犬、元気にオットの帰りを迎える。

愛犬、普通に夕飯を食べる。

 

夜、愛犬、ぶるぶる震えて私を見つめる。

寒いね、ちょっと待ってね、と薪ストーブをつける。

義母、亡くなったと連絡。

愛犬、変な風に身体をよじって、空(クウ)を見つめる。

 

夕飯にハンバーグを作った長女が、愛犬が落ちた玉ネギを食べたかも、という。

動物病院に連絡するも、営業時間外で繋がらず。

愛犬、ヨタヨタと部屋を歩き回りながら、私たちの手や目を避けて、嘔吐する。

 

チャットで繋がった獣医から、愛犬の体重と、食べた玉ねぎの量から、玉ねぎ中毒ではない、大丈夫と返信あり。

深夜1時ころ、みんな就寝。

愛犬もヨタヨタしながら自分で2階に上がり、ベッドで眠る。

 

14日、朝五時に起床。

義母のもとへ行くために、朝合流した次女も一緒に車に乗る。

具合の悪そうな愛犬を置いて行くわけにいかず、一緒に乗車。埼玉に着けば、愛犬の以前の主治医もいるので、義母のことの合間に獣医に連れていこうと決める。

が、私は、愛犬が少しでも吐いて、玉ネギが排出されればすぐに回復すると信じてた。

 

双葉SAで、愛犬を車に残したまま、私たちは朝食を食べに行った。

 

車に帰ってきたら、愛犬が動かなくなっていた。

 

愛犬が動かない、死んでしまったと、家族が取り乱しているから、高速を降りて、一番近くの獣医に行こう、と、私は言う。

まだ生きてる、病院で診てもらおう、と。

 

開業前の獣医に駆け込む。

出勤してきた獣医をつかまえて、診てもらう。

獣医は、私たちから愛犬を受け取ると、いきなり心臓マッサージ。慌ただしく奥に連れて行って、治療をしてくれる。駆け足で注射などを用意してくれる看護師。

数分?たって、家族みんなが獣医に呼ばれる。

 

人工呼吸器に繋がれた愛犬。

動かない身体、胸だけ周期的に膨らみ、萎む。

 

「ダメ ですね」

と、獣医。

たぶん、僕が診たときにはもう心臓が動いてなくて、急死していた、と。

原因はわからない、と。

 

 

昨日の夜まで、いつもと変わらず元気だったのに?

今もまだ身体が温かくて、毛並も柔らかいのに?

息をしてない?

もう動かない?

よく、わからない。

なにが起きたの?

 

 

動かない愛犬を連れて埼玉へ。

義母と面会。

葬儀について、いろいろ決める。

 

夕方、みんなで長野に帰る。

 

 

今日、夕方、愛犬を火葬にしてもらう。

 

 

今、愛犬のお骨がある。

どうして、あの子はいないの?

 

 

 

わからない。

わからない。

なにが起こったのか、わからない。