住職の留守電に
「お誕生日おめでとうございます!」
と録音したら、追いかけるようにお電話があった。
退院されたらしい。
四回、出たり入ったりを繰り返したそう。
もう入院の予定はないですか?と聞いたら、今のところはないって。
こればかりは俺が決められないから、と笑っていらっしゃった。
今回の義母の死、愛犬の急死はメールで伝えてあって、多分、すごく心配してくださっていたのだと思う。
「それでどうだ?」
と気遣わしげに聞かれたから、義母のお葬式を無事にあげることが出来たこと、義妹夫婦も良いお式だったと言ってくれたことだけを話した。
さすがに犬の死を、義母の死と一緒には語れないな、と思って。
まぁ、一緒に語ったとしても、咎める人ではないのだけれど。
「また、会いましょう!」
と、最後に言ってくれた。
私も、東京に行く時は、また声をかけさせて頂きますって言った。そうしてくださいって住職も仰った。
嬉しかった、電話。
最近では、一番嬉しい出来事だった。