虐待サバイバー コマクサの憂鬱

虐待サバイバーの回復への道

裏切られるのが嫌になった

人のために生きようとすると

結局、その人に裏切られる、

ということがよくある。

 

次女を勘当した時も

次女のためを思って精一杯のことを

している最中だった。

 

今回のオットとの喧嘩(?)も

私は自分の都合や私利私欲で言ったわけじゃない。

ちょうどその日程が四十九日の前の土日で

埼玉も市役所の土曜開庁日だというので

いろいろな手続きもできるし、

その日がいいんじゃない? と言ったのだ。

 

プラス 最近の義母・愛犬の相次ぐ死で

オットも相当ダメージを受けているだろうから

ついでに浅草にでも泊まって、

昔懐かしい天丼屋やおでん屋に寄って、

寄席にでも行って、

しばらくぶりの東京を満喫してこようよ、

という提案も込めていた。

 

義妹が、私たち夫婦に、

義母の面倒を見てくれたお礼と言って

いくばくかのお金をくれたから、

それを葬式代などには使わず、

お気持ちを受け取って自分たちの楽しみの

ために使おうよ、と言ったのだ。

 

 

 

私は私で、案外嵩んでしまった葬儀代の算段や

納骨式までに必要な本位牌の準備、

日にちの候補が決まったらお寺への連絡を

しようとしていた。

 

それなのに、オットは怒った。

 

もういいよ、私はいつでもいいんだし。

義妹夫婦と相談して、勝手に日にちを決めてよ、

と私は言って、あとは一切、義母の式には

ノータッチにすることにした。

本位牌も注文してね、

お寺とも話を詰めてね。

そう言って、あとはオットが何を言っても、

「私は知らないよ」で通した。

例えば、本位牌ってどのくらいの大きさが

いいのかなって聞いてきても、

私にはわからないよ、好きにしてって言った。

 

 

 

人のために行動すると、裏切られるし、

気持ちが通じなかった時にとても悲しい。

 

そもそもあの借金だって

オットと住む家の購入代金の一部だったし

あのコトが起きた時はもう、

義母だって同居していたんだ。

なのになぜ、全部私が返さなきゃならなかったのだろう?

当時は、収入があるのは私だけだから、

って思ってた。

オットは起業したものの、軌道に乗らず

収入なんてなくて借金が嵩むばかりだった頃。

 

私は義母の国内旅行のためじゃなく

実母のICU代にお金を出しても

よかったのじゃなかろうか。

 

 

オットとは、あれ以来、

あまり口をきいていない。

喋ると余計なことを言ってしまいそうで

うっかり言葉を発することができない。

 

頭もじーんとして、少しぼんやりしている。

ただ、もう人のために自分を犠牲にするのは

やめよう、と、そのことばかり、考えている。