虐待サバイバー コマクサの憂鬱

虐待サバイバーの回復への道

長女の親友

長女の親友がお酒に溺れているらしい。

バイト終わりに居酒屋にいって閉店まで呑んで

意識なくしてベロンベロンになって

翌日、専門学校に行けないらしい。

 

その子が、男友だちにレイプまがいのことをされたと聞いたのは何年前だろうか。

ずっと心配してた。でも友達のお母さんから急に

気持ちわかるよ、なんて言われても

一体なんのことやら? としか思わないのではないかって

なんにも言えなかった。

 

ウチに泊まりにきたいと言ったら

いつでもどうぞと迎えるしか出来なかった。

 

「私だって怖い思いをした。

(長女には)わからない」

 

って彼女は言っていたとか。

長女も、私にはわからない、と悩んでいた。

 

「でも、自衛もしない。

友だち自身の落ち度もあるんじゃないかって

私は思っちゃう。

そういう経験もあるのに酔って寝ちゃうとか

私にはわからない」

 

長女は泣きそうになりながら、言う。

 

 

 

 

自暴自棄になってるのかもね。

少し遠くで見守ってあげたらいいんじゃないかな。

 

長女にはそうとしか言えなかった。

 

 

 

女の子は大切にされないと辛い。

物のように、相手の欲望の捌け口にされると

自分の存在意義が揺らぐんだよ。

性犯罪の被害者が風俗に行くこともたくさんある。

人の心って不思議だね、と

そんなことまでは話せなかった。

 

 

 

 

彼女といつか、

何かを話せる時は来るのだろうか。